2004年 12月 30日 ( 1 )

【そもそも治験とは何か?】

「薬」というものは世の中に、自然と発生してくるわけではない。
たとえばアスピリンという解熱鎮痛剤がある。
これも、もともと、人類が誕生したら既に有ったという訳では無い。
誰かが、アスピリン(アセチルサリチル酸)という「有機化合物」を発見して、それを動物実験などで「有効性」と「安全性」を確かめたのだ。

動物実験で「有効性」と「安全性」を確かめたからと言って、それが人間にもあてはまるとかというと、そうはいかない。
動物には効くが人間には効かないとか、動物では安全だが、人間には危ない、というのもある。
動物による種差があるわけだ。

そこで、動物で安全性が確かめられたものも、もう一度、今度は人間で確かめる必要があるわけだ。
この「人間を使って」、新薬の卵の効果と安全性を確かめることを治験という。

ちなみに、治験と同様なことで、薬の新しい使い方を医師が研究することを「臨床試験」という。
大きなくくりで言うと、治験もこの「臨床試験」の中に入る。
ただ、新薬を世の中に出すためには国による審査・承認が必要だ。
そのためのデータを集める臨床試験を治験と呼んでいる。

つまり、今、僕たちが医師から処方され、薬局で手渡されている薬は、全て、この治験のデータをもとにして、有効性と安全性を審査された上で、世の中に出ているのだ。
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by horai_japan | 2004-12-30 06:35 | 薬関係