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【治験の意義】

意義なし!と言われるような薬を世の中に出すのが、治験の意義である。
何に「意義なし!」なのか? それは、世の中に薬として出しても問題ないよ、ということに異議なし!だ。
今までに無かった治療薬、既存の薬と比べて安全性が高いとか、有効性が高いものが、異議なし!なのだ。

そういった素晴らしい薬を世の中に出すためにも、治験は必要だ。
ただし、新薬の承認をもらうために治験をやり、データを申請しても、安全性に異議あり!とか有効性に異議あり!となると、これは、新薬として認められない、となって、却下される場合もある。

だから、今行われている治験中の薬が全て問題なく世の中にでるかと言えば、そうではない。
しかし、それもまた、治験があればこそ分かる話で、どうなろうとも、人間で新薬の卵の効果や安全性を確かめないといけない。
モルモットやマウス、サルに効いても、人間に効かないこともある。
それを確かめるために、治験があるのだ。

だったら、おい!人体実験じゃないか!! オレはモルモット代わりか? と言われると、はい、そうです、としか答えられない。


今、僕が飲んでいる鼻炎の薬も、風邪の薬も、あなたがお使いの薬も、すべて、そのようなモルモット代わりにされた過去の人たちの貴重なデータのもとで審査され、承認されて、そこにあるのだ。

だからと言って、自分をモルモット代わりにして欲しくないという人にまで治験を行うことはできないようになった。(つい最近のことだ。せいぜい、ここ20年というところか。)

治験に参加するということは、今の自分のためにというよりは、自分の子ども、自分の孫のため、という感じだ。
でも、治験に参加したおかげで、今まで、どんな治療をしても駄目だった病気の苦しみから救われたという人もいないではない。

基本的に治験の意義は? と言われたら、後世のために新薬をだすために必要な行為、としか言いようがない。(僕には。)
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by horai_japan | 2004-12-31 00:04 | 薬関係

【そもそも治験とは何か?】

「薬」というものは世の中に、自然と発生してくるわけではない。
たとえばアスピリンという解熱鎮痛剤がある。
これも、もともと、人類が誕生したら既に有ったという訳では無い。
誰かが、アスピリン(アセチルサリチル酸)という「有機化合物」を発見して、それを動物実験などで「有効性」と「安全性」を確かめたのだ。

動物実験で「有効性」と「安全性」を確かめたからと言って、それが人間にもあてはまるとかというと、そうはいかない。
動物には効くが人間には効かないとか、動物では安全だが、人間には危ない、というのもある。
動物による種差があるわけだ。

そこで、動物で安全性が確かめられたものも、もう一度、今度は人間で確かめる必要があるわけだ。
この「人間を使って」、新薬の卵の効果と安全性を確かめることを治験という。

ちなみに、治験と同様なことで、薬の新しい使い方を医師が研究することを「臨床試験」という。
大きなくくりで言うと、治験もこの「臨床試験」の中に入る。
ただ、新薬を世の中に出すためには国による審査・承認が必要だ。
そのためのデータを集める臨床試験を治験と呼んでいる。

つまり、今、僕たちが医師から処方され、薬局で手渡されている薬は、全て、この治験のデータをもとにして、有効性と安全性を審査された上で、世の中に出ているのだ。
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by horai_japan | 2004-12-30 06:35 | 薬関係

フィブリノゲン問題

多分、病院の公表が遅れたのは、ああではないかとか、こうではないかとか、いろいろと業界内の人は思うことがあるだろう。

それをそのままとせず、自分の胸に刻み込み、二度と、国民に迷惑をかけないように、一人一人が考えることが大切だ。

業界の古い体質のせいにしてはいけない。

会社のせいにしてはいけない。

つきつめていけば、個々の個人の問題に突き当たるはず。
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by horai_japan | 2004-12-10 22:30 | 医療ニュース