病院間の治療成績に格差がある問題で、毎日新聞が全国の大規模病院の病院長に
アンケート調査した結果、「どちらかといえば賛成」を含め、回答者の9割が治療 成績の公開に賛成した。また8割が、成績を比較・検討する体制ができれば参加す ると答えた。患者の利益を賛成の理由に挙げる声が多い。公開を実現する課題とし ては体制づくりに必要な人材や資金の不足を訴える意見が目立った。 調査は、厚生労働省の医療施設名簿(一昨年9月末現在)で500床以上の48 7病院の病院長を対象に実施した。先月中旬に調査用紙を送り、副院長などの代理 回答を含め201人(41%)から回答を得た。 治療成績公開は102人が「賛成」、80人が「どちらかといえば賛成」で、合 わせて91%が肯定的だった。「どちらかといえば反対」は9人、「反対」は1人 だった。8人は「わからない」、1人は「条件が整えば公開に賛成」とした。 賛成の理由は、「患者の権利」や「自分が患者なら最も成績のよい施設で治療を 受けたい」という意見や、「病院のレベルアップにつながる」など病院自身の利益 にもつながるとする見方が大半だった。「医師・患者間の信頼の向上に役立つ」と いう声もあった。 一方、反対の理由は▽患者が特定の病院に集中する▽比較対象の患者の条件をそろ えるのが難しい▽治療しやすい症例だけを集めて成績を出す病院が現れる可能性があ る――など。こうした懸念は、肯定的な意見の病院長からも出た。 成績公開と格差縮小を進めるため、成績の比較・検討をする体制をだれが作るべ きかを尋ねた(複数回答)ところ、「学会」が111人で最も多かった。次いで、 日本医療機能評価機構74人▽政府20人▽日本医師会18人。 比較・検討の体制ができた場合には、160人が「参加する」と回答した。「参 加しない」は4人で、「わからない」が33人だった。4人はその他・無回答だっ た。 公開へ向けた課題としては、正確な治療成績のデータを集めて分析する費用や人 件費の支援を挙げる声が多かった。 ■
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by horai_japan
| 2004-05-27 05:25
| 医療ニュース
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